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2025.02.05

コラム

料理とプログラミング的思考は似ている?

料理とプログラミング

「料理とプログラミングって関係あるの?」と思うかもしれませんが、実はどちらも論理的思考(プログラミング的思考)を鍛えるのに役立つ共通点があります。料理のプロセスを考えることは、プログラミングの基礎となるアルゴリズムや問題解決力を養うのにぴったりなのです。
この記事では、料理とプログラミングの共通点を紹介しながら、「料理を通じてプログラミング思考を鍛える」方法について解説します。


料理とプログラミングの5つの共通点

1. 手順(アルゴリズム)を考える
プログラミングでは、問題を解決するための手順(アルゴリズム)を考えます。料理でも、レシピ(作り方)があり、手順通りに進めることで美味しい料理が作れます。
・プログラミング:「データを処理する流れを決める」
・料理:「食材を切る → 炒める → 味付けする → 盛り付ける」
どちらも 順番を間違えると結果が変わる ため、論理的な流れを考える力が必要になります。


例:カレーを作る場合のアルゴリズム
1.野菜と肉を切る
2.油をひいて炒める
3.水を入れて煮込む
4.ルーを入れて味を調える
5.盛り付けて完成


このように、一つひとつの手順が決まっていて、順番を間違えると期待した結果になりません(例えば、ルーを入れる前に水を入れすぎると薄くなってしまう)。プログラミングも同じで、正しい順序でコードを書かないとエラーやバグが発生します。


2. 条件分岐を考える
プログラムでは、「もし○○なら△△する」という条件分岐(if文)を使います。料理でも、状況に応じて判断する場面が多くあります。

・プログラミング:「もしログイン済みならマイページを表示する」
・料理:「もしスープが薄ければ、塩を足す」


例えば、オムライスを作るときに、
✅ 「卵が固まったら火を止める」
✅ 「ご飯がパラパラになったら味付けをする」
といった判断が必要です。


条件分岐を考える力があると、料理もうまく進められるようになります。


3. 再利用できるレシピ(関数・モジュール)
プログラミングでは、何度も使う処理を関数(Function)としてまとめておきます。料理でも、よく使うソースや下ごしらえの方法を覚えておくと、効率よく料理ができます。
・プログラミング:「print() 関数を作って、好きなメッセージを表示する」
・料理:「基本のホワイトソースを作って、グラタンやシチューに使う」


例えば、「基本のだし」を作っておけば、味噌汁・煮物・炒め物などに応用できます。これはプログラミングのモジュール化と同じ考え方です。


4. デバッグ(試行錯誤)を繰り返す
プログラムは、一度で完璧に動くことは少なく、エラーを修正(デバッグ)しながら改善していきます。料理も、一度で完璧な味を作れるとは限らず、味見をしながら調整します。
・プログラミング:「エラーを見つけてコードを修正する」
・料理:「味見をして調味料を足し、味を整える」


たとえば、「スープがちょっと薄い → 塩を足す」といった微調整が必要です。プログラミングも「エラーを見つけて修正する」ことで、より良いコードが完成します。


5. クリエイティブな発想が求められる
プログラミングも料理も、基本を学んだ後は応用やアレンジが重要になります。
・プログラミング:「基本のコードを応用して、新しいアプリを作る」
・料理:「基本のレシピをアレンジして、新しい料理を作る」


例えば、カレーを作る際に「スパイスを変えてみる」「隠し味を加える」などの工夫をするのは、プログラムを改良して新機能を追加することに似ています。


料理を通じてプログラミング思考を鍛える方法

✅ 料理の手順を紙に書いてみる
→ アルゴリズムを考える力がつく
✅ 「もし○○なら△△する」を意識する
→ 条件分岐の考え方を学べる
✅ よく使うレシピを「基本の関数」として活用する
→ 再利用の発想が身につく
✅ 味見をしながら少しずつ調整する
→ デバッグの思考が鍛えられる


料理はプログラミング思考を鍛えるのに役立つ!

料理とプログラミングは、論理的な手順・条件分岐・試行錯誤・再利用・創造力といった共通点があります。特に、子どもにプログラミング的思考を学ばせたいなら、まず料理を一緒に作るのも良い方法です。
料理を楽しみながら、プログラミングの考え方も自然と身につけられるので、ぜひ試してみてください! 😊