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2025.05.06
コラム「あと5分って言ったのに…」子どもがやめられない本当の理由
~“やめられない”はワガママじゃなく、子どもの脳の仕組みだった!?~
🟠 はじめに:言ったはずなのに、やめない!
「あと5分だけね」と約束したのに、
「もう5分」「今いいところだから!」「わかったってば!」――。
ゲームや動画をなかなかやめられない子どもに、ついイライラしてしまうことはありませんか?
でも実はそれ、“ワガママ”ではなく“やめにくい仕組み”があることをご存じですか?
この記事では、子どもがなぜやめられないのかという理由と、親ができる対応策をわかりやすくお伝えします。
🟢 1. やめられないのは“集中力”が育ってきた証でもある🧠
子どもが画面に夢中になっていると「依存では?」と心配になるかもしれませんが、
何かに強く集中できるというのは脳の成長過程でもあります。
ゲームや動画は、音・光・動きが絶妙に組み合わさっており、子どもの脳の“報酬系”を刺激する設計になっています。
✅ 楽しい=もっとやりたい=終わらせたくない
✅ 次の展開が気になる=途中でやめるのがつらい
✅ 「やめなさい」と言われる=ストレスで反発が強くなる
このように、“やめられない”のは自然な反応でもあるのです。
🟢 2. 予告だけでは足りない理由:「5分」が子どもには難しい⏱️
「あと5分」と伝えたのに、守れない。
それは時間感覚が大人と違うからです。
✅ 小学生の多くは、まだ“5分後”がどれくらいか体感的にわかっていない
✅ 時計やタイマーで見えても、“その時”になるまで実感が湧きにくい
✅ 楽しいことをしていると、時間の流れが短く感じてしまう
つまり、「わかってる」と口では言っても、脳はまだ“切り替えの準備”ができていない状態です。
🟢 3. “やめるスイッチ”は事前の仕掛けで作れる🔁
無理に「もうやめなさい!」と遮るより、あらかじめ“やめる準備”をしてあげることが成功のカギです。
おすすめの工夫:
・⏰ 5分前ではなく「あと10分→あと3分→終了」と段階的な声かけ
・📣 「この1ゲーム(または1話)で終わりね」と終わりを具体化する
・🔔 タイマーや音で“やめる合図”を可視化する
納得できるタイミングと仕組みを作ることで、反発はぐっと減ります。
🟢 4. 親の一言がやめやすさを左右する💬
「何回言ったらやめるの!?」と強く言ってしまいたくなる気持ち、よくわかります。
でも、そこで怒られると、子どもは「親=楽しいことを奪う存在」と感じてしまいがちです。
そこでこんな声かけを取り入れてみましょう:
✅ 「そのゲーム、おもしろそうだね。もうすぐ終わる?」
✅ 「次のステージ終わったら一緒に○○しよう!」
✅ 「時間を守れると、カッコいいね」
「やめること=自分で選んだ行動」と感じられると、子どもの納得度も上がります。
🟢 5. “やめたあとの行動”をセットにすることでスムーズに✨
楽しい時間が終わるのは誰だってイヤなもの。
だからこそ、やめたあとに何をするかも大事です。
・🍪「おやつ食べようか」
・📚「本を一緒に読もうか」
・🧩「ちょっと手伝ってもらえる?」
やめる先に“ちょっと楽しみ”があると、切り替えがスムーズになります。
🔵 おわりに:「やめられない」は成長途中のサイン😊
「またやめられなかった」「また怒ってしまった」
そんな日があっても大丈夫です。
大人だって、スマホやテレビを“すぐにやめる”のは難しいときがありますよね。
子どもはまだ、それをコントロールする力を育てている途中なんです。
大切なのは、子どもを責めるのではなく、どうやったらうまく切り替えられるかを一緒に考えること。
“できたね”の経験を積み重ねることで、子ども自身の「やめる力」が育っていきます🌱
親も子も、今日よりちょっとだけうまくいけばOK。あたたかく向き合っていきましょう😊