「うちの子、大丈夫かな…？」
学校での友達関係は、親の目が届かない分、とても気になるものです。
特に小学生の時期は、友達と関わる中で喜びも葛藤もたくさん経験する時期。
けれど、悩んでいても自分からは言い出せない子も多く、気づくのが遅れてしまうこともあります。
今回は、そんなときに子どもが発している“サイン”と、親ができる接し方をご紹介します。

いつもは何気なく話してくれた学校のことを、ある日から話したがらなくなる。
そんなときは、友達関係に何かあったサインかもしれません。
✅「別に…」「ふつう」などの一言返事が増える
✅ 楽しかったことより「疲れた」「面倒くさい」が多くなる
これは、心を守るための“距離のとり方”。
責めたり詮索したりせず、「そうか、疲れたんだね」と寄り添う言葉がけが安心につながります。

毎日のように話題にしていた友達の名前が突然出てこなくなったら、注意が必要です。
ケンカや距離ができたことで、話すのを避けている可能性もあります。
✅ 「○○ちゃんとは最近どう？」とさりげなく聞いてみる
✅ 「嫌なことがあったら、いつでも話していいからね」と安心感を伝える
聞き出すより、“聞く準備がある”ことを見せるのが大切です。

心が疲れていると、体にも出てきます。
とくに子どもは言葉で感情を整理できない分、体に出やすい傾向があります。
✅「お腹が痛い」「学校行きたくない」が繰り返される
✅ 元気だったのに、急に食欲がなくなる、眠れない
もちろん体調不良の可能性もありますが、人間関係のストレスが背景にあることも少なくありません。

学校で気をつかっていたり、我慢していたりすると、家で気持ちが爆発してしまうことがあります。
✅ きょうだいに八つ当たりする
✅ 小さなことで怒ったり泣いたりする
これは、親に甘えられるからこその行動。
「どうしたの？」「今日は疲れたんだね」と感情の奥を受け止めてあげましょう。

子どもなりに友達関係に悩みながらも、言葉にできない苦しさを感じているときに出るセリフです。
✅「ひとりの方がラク」
✅「誰とも話したくない」
否定せずに、「うん、そう感じることもあるよね」と一度受け止めてあげることが、次の言葉につながります。

子どもは、必ずしも悩みを口に出すとは限りません。
でも、親が「いつでも味方」「無理に聞かないけど、聞く気はある」と感じていれば、安心して話せる瞬間がきっときます。
焦らず、比べず、「今日も話せなかったね」ではなく「今日もそばにいたね」という気持ちで関わっていきましょう🌱
それだけで、子どもの心は少しずつ軽くなっていきます。