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2025.09.03

コラム

北海道庁旧本庁舎はなぜ“赤レンガ”になったのか?

北海道庁旧本庁舎はなぜ“赤レンガ”になったのか?


〜あの赤いレンガが語る、北海道と明治の開拓建築の物語〜

✅「赤れんが庁舎」のあの色、ただのデザインじゃなかった!


札幌市民にとって、「赤れんが」といえば、真っ先に思い浮かぶのが北海道庁旧本庁舎
観光客が必ず写真を撮るスポットであり、花壇と調和するクラシックな建物です。

でもふと疑問に思いませんか?

「なぜ、こんなにも目立つ“赤いレンガ”で作られたの?」
「あの建物、何のために建てられたの?」
「西洋っぽいけど、どこから影響を受けてるの?」

今回は、赤レンガ庁舎の色・形・意味に迫りながら、
“札幌が札幌になる前”の歴史をたどっていきましょう。

🏢あの建物の名前、実は“旧”北海道庁舎


現在、札幌駅近くにあるあの建物の正式名称は、
北海道庁旧本庁舎(ほっかいどうちょう・きゅうほんちょうしゃ)

1888年(明治21年)に建てられ、1970年代まで実際に北海道庁の中枢機能がここにあった重要な行政建築です。

今は観光施設や資料展示に使われていますが、
建物自体が「明治北海道の象徴」と言っても過言ではありません。

🧱なぜ“赤いレンガ”なのか?レンガ建築の背景


さて、気になる「赤レンガ」の理由。
これは明治時代の日本で多く見られた、「西洋建築への憧れと模倣」に深く関係しています。

札幌の赤レンガ庁舎は、
➡ アメリカ・マサチューセッツ州の州庁舎(第二帝政様式)をモデルにしており、
➡ それを参考に日本人建築家・戸田氏共(とだ・うじたか)が設計しました。

「レンガ造り=近代的」「赤色=格式・重厚感」という印象を与えるため、
デザイン的・象徴的理由で“赤レンガ”が選ばれたのです。

🧱レンガは“札幌製”?道産素材と開拓精神


驚くべきことに、赤レンガ庁舎に使われているレンガは、
ほとんどが札幌市内で製造されたものです。

明治時代、開拓使が整備した製レンガ工場が苗穂・豊平などに点在しており、
庁舎建設のために大量生産されました。

つまり赤レンガ庁舎は、単なる“西洋風建築”ではなく、
「北海道産素材で作られた、西洋スタイルの象徴建築」だったのです。

🏛️建築様式は「ネオ・バロック式」って何?


旧北海道庁舎は、建築用語でいうと「ネオ・バロック様式」に分類されます。
特徴としては:

  • 八角形のドーム(中央塔)

  • シンメトリーな外観

  • 丸窓やアーチ型の装飾

  • 厚いレンガ壁と高い天井

これは、19世紀後半のアメリカやフランスの官庁建築に多く見られるスタイルで、
「権威」「文明化」「近代国家」を象徴するデザインでもあります。

札幌にいながら、まるで欧米の街角にいるような気分になるのは、そのせいです。

🔥一度焼けた…でも再建された不屈のシンボル


実は、赤レンガ庁舎は1909年に火災で焼失しています。
しかし市民や道庁関係者の手によって、1911年にほぼ同じ姿で再建されました。

それ以来、札幌の都市化・戦後復興・近代化の歩みを見守り続けています。

この再建の背景には、

「失っても、もう一度立ち上がる」
という開拓時代からの北海道精神が根付いていたのかもしれません。

📷赤レンガは“見た目”だけじゃない、札幌のDNA


赤レンガ庁舎は、観光名所としての顔だけでなく、

  • 北海道の近代史

  • 西洋文化との融合

  • 地場産業の発展

  • 開拓者精神の象徴

といった、札幌という都市の成り立ちを体現する「生きた教材」でもあります。

札幌駅のすぐ近くにあるこの建物。
通り過ぎるだけではもったいない、私たちの街の誇りですね。

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