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2025.05.03
コラム比べてしまう私へ:子育ての“ものさし”を変えてみよう
~あなたの子は、あなたの子。比べなくても、育っている~
「お友だちはもう九九を全部覚えたらしい」
「◯◯ちゃんは英語も習ってて、すごいね」
「うちの子、のんびりすぎるのかな…?」
そんなふうに、気づけば“誰か”と比べてしまっていませんか?
比べるつもりなんてなかったのに。
わが子を否定したいわけじゃないのに。
ただ、「ちゃんと育っているかな?」って、不安になるだけなんですよね。
🧠 なぜ、比べてしまうの?
私たちが“比べること”に敏感になるのは、こんな背景があるからかもしれません。
▪ 社会や学校から求められる「成績」や「スピード」
→ 点数やテスト結果が見えやすく、「できる・できない」がすぐ数字で表れてしまう。
▪ SNSで「がんばっている親子」をたくさん見る
→ 他人のキラキラした瞬間と、自分の“生活の一部”を比べてしまう。
▪ 自分が子どものころに受けた評価
→ 「もっとできる子になって」と言われて育った記憶が、無意識に“理想像”を作り上げていることも。
📌 でもそれは、「愛しているから」「応援しているから」こその気持ち。
比べてしまった自分を責める必要はまったくありません。
💧 でも、「比べる子育て」はつらい
・他の子ができていても、自分の子はそうじゃない
・頑張っても「もっとやらなきゃ」と思ってしまう
・小さな失敗が「この子、大丈夫かな?」と不安になる
そして、その気持ちは子どもにも伝わります。
・「ママ、なんか機嫌悪い?」
・「◯◯ちゃんのほうがすごいって思ってるのかな」
・「もっとがんばらなきゃ、好きじゃなくなっちゃうのかな…」
比べる気持ちが強くなると、子どもも自分に自信が持てなくなってしまうことがあるのです。
🧭 “ものさし”を自分の手に取り戻そう
今、手にしているものさしが、
“他人と比べるものさし”なら、一度そっと置いてみませんか?
代わりに持ってほしいのは、“わが子の心に合ったものさし”です。
🧡 比べるより、“この子らしさ”を見つけていく子育てへ
✅ 1. 「できる」より「がんばった」に注目してみる
例:
✖「Aちゃんは100点だったのに」
〇「ちょっと難しい問題にも挑戦したんだね。すごいね」
🌱 大切なのは、“結果”ではなく“過程と姿勢”に目を向けること。
これが「自分の努力は意味がある」と思える力につながります。
✅ 2. 比べる相手を「昨日のわが子」にしてみる
・昨日は嫌がってたのに、今日は少しだけ取り組めた
・自分から「ありがとう」って言えた
・苦手なことにも、ちょっとだけ挑戦してみた
📘 こんな変化に気づけたら、それは「その子の成長記録」です。
比べる対象を“他の誰か”から、“過去の自分”へとシフトすることで、親の見方もぐっとやさしくなります。
✅ 3. あなた自身の“ものさし”も緩めてみて
・「ちゃんとした親じゃないといけない」
・「私も周りと同じくらいがんばらなきゃ」
そんなふうに、自分のことも比べていませんか?
でも大丈夫。
洗濯物が山になっていても、怒ってしまった日があっても、
あなたが“その子を思っていること”が一番の子育てです。
🌸 「その子の物語」を信じてあげて
子どもたちはそれぞれ、違うスピードで、違う道を歩いています。
ある子はすぐに走れる。
ある子は、景色を見ながらゆっくり歩く。
ある子は、立ち止まって考えてから進む。
そのどれもが、その子らしい“すばらしい成長”の形。
親がまずその道を信じてあげることで、子どもは「自分の歩幅で大丈夫なんだ」と安心できます。
📘 今日からできること、ひとつだけ
今日から、1つだけやってみませんか?
・「うちの子、こんなことができるようになったな」と思ったことを1つ書き留める
・SNSの通知を、今日だけオフにしてみる
・自分に「よくやってるよ」と声をかけてみる
比べなくても、ちゃんと育っています。
比べなくても、あなたの子育ては素晴らしい。
焦らなくて大丈夫です。
今日もちゃんと向き合っているあなたは、本当にえらいです😊