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2025.02.04
コラムマンガも読書のうち?
「マンガは読書に入るの?」という疑問を持つ人は多いでしょう。読書といえば、小説やエッセイ、学術書などを思い浮かべるかもしれません。しかし、マンガも一つの表現手段であり、多くの知識や学びを得ることができます。では、マンガは本当に「読書」と言えるのでしょうか?そのメリットや可能性について考えてみましょう。
マンガを読むことで得られるメリット
① 読解力が向上する
マンガにはストーリーがあり、登場人物のセリフやナレーションを通じて物語が展開されます。そのため、読者は状況を理解し、次の展開を予測しながら読む必要があります。この過程が、読解力の向上につながります。
また、吹き出しやコマの流れを読み解くことで、情報を整理する力も鍛えられます。特に、ストーリーが複雑な作品では、キャラクターの関係性や伏線を考えながら読む必要があり、論理的思考力も育まれます。
② 語彙力が身につく
マンガには、日常会話だけでなく、歴史的な言葉や専門用語、難しい表現が多く含まれています。例えば、時代劇マンガを読めば、昔の言葉遣いや歴史的背景を知ることができますし、医療マンガやスポーツマンガでは、専門用語が自然と身につきます。
また、普段の会話ではあまり使わない言葉や表現にも触れることができ、言葉の引き出しが増えるというメリットもあります。
③ 想像力や感受性が豊かになる
マンガは絵と文章が組み合わさった表現方法ですが、読者はコマの間にある「見えない部分」を想像しながら物語を理解する必要があります。この想像力が、創造性や感受性を育てる助けになります。
また、登場人物の感情や心理を読み取ることで、共感力が高まり、人間関係の理解にも役立ちます。感動的な物語や深いテーマを持つ作品を読むことで、道徳観や価値観を広げることもできます。
マンガを読書として活用する方法
① 多様なジャンルに触れる
マンガには、ファンタジーやアクションだけでなく、歴史、科学、経済、哲学など、さまざまなジャンルがあります。例えば、歴史マンガを読めば、教科書よりも分かりやすく歴史を学ぶことができますし、科学マンガなら、難しい理論も楽しく理解できます。
また、文学作品をマンガ化したものを読むのもおすすめです。原作を読む前の導入として活用すると、より深く理解できるようになります。
② マンガと文章の本を組み合わせる
マンガを読んだ後に、関連する書籍や資料を読むと、より知識が深まります。例えば、『三国志』のマンガを読んだ後に、歴史書や小説を読むと、よりリアルな背景や詳細な出来事を学ぶことができます。
③ 読んだ内容を振り返る
ただ読むだけでなく、内容を振り返ることで、より深く理解できます。例えば、「このキャラクターの行動の理由は何だったのか?」「この作品のテーマは何だったのか?」と考えることで、読解力や批判的思考が鍛えられます。
マンガの読書としての限界は?
もちろん、マンガだけを読んでいれば十分というわけではありません。マンガは視覚的な情報が多いため、文字だけの本に比べて「文章を読む力」を養うのには限界があります。そのため、活字の本もバランスよく読むことが大切です。
また、作品によっては表現が簡潔すぎたり、情報量が少なかったりすることもあります。そのため、マンガで興味を持ったテーマについては、さらに深く調べる習慣をつけると良いでしょう。
マンガも読書の一つ
結論として、マンガは読書の一つと言えます。読解力、語彙力、想像力を鍛え、さまざまな知識を得ることができるからです。ただし、マンガだけでなく、小説やエッセイ、新聞なども取り入れて、バランスの良い読書習慣を身につけることが理想的です。
大切なのは、「読むことを楽しむ」ことです。マンガを入り口にして、さまざまなジャンルの本に触れてみることで、読書の幅が広がり、より多くの知識と感動を得ることができるでしょう。