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2025.09.19
コラム札幌の山と都市の関わりの歴史
はじめに
札幌は「都市と自然が共存する街」として知られています。市街地から近い位置に山々があり、暮らし・産業・文化・観光など多方面にわたって都市の成長と深く関わってきました。山は単なる風景ではなく、札幌の歴史そのものを形づくる存在でもあるのです。ここでは、その歩みを時代ごとに振り返ります。
1. アイヌの時代 🌿
札幌の山々は、先住民族アイヌの人々の生活に密着していました。
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狩猟の場:エゾシカやヒグマの狩り。
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採集の場:薬草、木の実、山菜を生活に利用。
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精神文化:山や岩を「カムイ(神)」とみなし、自然信仰の対象に。
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地名の由来:藻岩山=「モイワ(小さな岩)」、手稲山=「テエネ(湿地)」など。
👉 山の名前に自然の特徴を表すアイヌ語が多く残っているのは、その土地を生活の知恵として言葉に刻んだからです。
2. 開拓期と山の利用(明治時代)⛏️🌲
1870年代、開拓使による都市建設が進むと、山々は「資源供給地」として活用されました。
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木材の伐採:住宅・鉄道・官庁建設に大量に利用。円山や藻岩山の森林も伐られました。
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石材の採掘:建築資材や道路整備に。
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鉱山の利用:手稲山周辺では銅や鉄鉱石が試掘された記録も。
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水資源:豊平川や山の沢は飲料水や農業用水の水源。
この時代、山は「都市インフラを支える基盤」でした。
3. 近代化とレクリエーション(大正〜昭和前期)🌸
都市整備が進むと、市民が山を「憩いの場」として利用し始めました。
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円山公園の整備(1910年頃):花見や散策の場として人気に。
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藻岩山登山道の整備:市民登山会などが盛んに。
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大倉山ジャンプ競技場(1931年完成):三角山や藻岩山を背景に、スポーツの拠点が誕生。
👉 山は「資源の場」から「市民の余暇・文化の場」へと役割が変わり始めました。
4. 国際都市・札幌と山(昭和後期〜1970年代)🌍
1972年、札幌オリンピックの開催は山と都市の関わりを世界に示した大きな転機でした。
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手稲山:アルペンスキー会場として世界に発信。
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大倉山:スキージャンプ競技で注目。
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藻岩山ロープウェイ(1958年開業):観光客向け夜景スポットに。
この時代、山は「国際的観光資源」として都市の成長を支える存在になりました。
5. 現代と山の役割(1980年代〜現在)🌲
現在、札幌の山々は多様な形で市民生活を支えています。
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健康と生活:円山や三角山は「毎日の散歩道」。週末登山や健康維持の場として利用。
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観光と経済:藻岩山の夜景、八剣山ワイナリー、滝野すずらん丘陵公園などが人気。
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教育と学び:小中学校の遠足や自然学習の定番スポット。
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防災と環境:森林は土砂災害を防ぎ、水源涵養機能で都市を守る。
👉 山は「市民の生活文化」「都市の安全」「観光資源」という複数の役割を担っています。
6. 未来に向けた山と都市の共生 🌏✨
これからの札幌において、山との関わりはさらに重要になります。
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エコツーリズム:自然を壊さずに楽しむ観光スタイルの普及。
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環境保全:地球温暖化に伴う森林保全や生態系の維持。
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文化継承:アイヌ文化や開拓史を山を通じて学び、次世代へ伝える取り組み。
おわりに
札幌の山々は、
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アイヌの人々の生活と信仰
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開拓期の都市建設資源
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近代以降の余暇と観光
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現代の健康・教育・防災
と、時代ごとに役割を変えながら都市と深く関わってきました。
次に札幌の山に足を運ぶときは、その歴史に思いを馳せることで、もっと豊かな体験になるはずです。
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