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2025.03.15

コラム

シュタイナー教育とは?子どもの心・体・精神を育む教育法

シュタイナー教育

シュタイナー教育(ヴァルドルフ教育とも呼ばれる)は、オーストリアの哲学者 ルドルフ・シュタイナー(1861–1925)が提唱した教育法で、現在では世界中の学校で実践されています。シュタイナー教育は 子どもの成長過程を大切にし、創造力や感性、自己表現を重視する ことが特徴です。本記事では、シュタイナー教育の基本理念、特徴、メリット・デメリットについて詳しく解説します。


シュタイナー教育の基本理念

シュタイナー教育の根幹には、ルドルフ・シュタイナーの哲学である「人智学(アントロポゾフィー)」があり、これは 人間の精神と身体、心を統合的に成長させる という考え方に基づいています。シュタイナー教育では、子どもの発達を 7年ごとの3つの段階 に分け、それぞれの段階に適した教育を提供します。


① 0〜7歳(幼児期)— 体と感覚の発達
この時期の子どもは、言葉や思考よりも 感覚や動きを通じて世界を学ぶ と考えられています。そのため、シュタイナー教育では次のような点を重視します。
・自由な遊びを通して創造性を育む(知識の詰め込みはしない)
・自然素材の玩具を使う(プラスチックではなく、木や布の玩具)
・テレビやスマートフォンなどの電子機器を避ける(感覚の発達を妨げると考えられる)
・日常生活のリズムを大切にする(規則正しい生活習慣の確立)


② 7〜14歳(児童期)— 想像力の発達
この時期は、知識を詰め込むのではなく、 「感情」や「想像力」を豊かにする 教育が重視されます。
・芸術を中心とした授業(絵画、音楽、演劇、手工芸など)
・神話や物語を通じた学び(抽象的な概念ではなく、ストーリーを通して理解する)
・先生が長期間同じクラスを担当(1年ごとに担任が変わるのではなく、小学校の間は同じ先生が指導)


③ 14〜21歳(青年期)— 批判的思考の発達
この時期は、ようやく 論理的思考 や 自立心 を養う段階に入ります。シュタイナー教育では、自己表現や独自の思考を深める ことが重視されます。
・哲学や社会問題に関する討論を行う
・個々の興味に応じた学習を進める
・実社会で役立つスキルを学ぶ(職業訓練や農業体験など)


シュタイナー教育の特徴

① 教科書を使わず、自分で「エポックノート」を作る
シュタイナー学校では、決められた教科書を使わず、代わりに「エポックノート」と呼ばれる手作りのノートを使います。子どもたちは 授業内容を絵や文章でまとめ、自分だけのオリジナル教材 を作り上げます。


② 「エポック授業」で集中的に学ぶ
一般的な学校では、国語・算数・理科・社会といった教科を 1日ごとに少しずつ学ぶ のが普通ですが、シュタイナー教育では 1つの教科を数週間にわたって集中して学ぶ 「エポック授業」が行われます。


③ テストや成績評価がない
シュタイナー教育では、点数や偏差値で子どもを評価することはしません。代わりに、教師が 1人ひとりの成長や学びの過程を細かく記録し、保護者と共有する 形を取ります。


④ 科学や数学も芸術的なアプローチで学ぶ
シュタイナー教育では、算数や理科の授業も 芸術的な手法 を取り入れます。例えば、幾何学を学ぶ際には 美しい模様を描く ことで形の概念を理解したり、音楽を通じて数学的なリズムを体感することが行われます。


シュタイナー教育のメリットとデメリット

✅ メリット
・個性や創造力を伸ばせる(自分のペースで学べる)
・学ぶことを楽しめる(芸術的なアプローチが多い)
・競争がないため、自己肯定感が高まりやすい
・自然や感覚を大切にする教育が受けられる


❌ デメリット
・進学時に一般の学力テストに対応しづらい
・点数評価がないため、学力の客観的な比較が難しい
・電子機器の使用が制限されるため、現代社会とのギャップを感じることも


シュタイナー教育は「生きる力」を育む教育

シュタイナー教育は、子どもの成長段階に応じて心・体・精神をバランスよく育むことを目的とした教育法 です。特に 創造力や感性を大切にしたい 保護者や教育者にとっては、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
ただし、一般の教育システムと大きく異なるため、進学や社会への適応を考慮する必要があります。シュタイナー教育に興味がある方は、実際の学校を訪れて雰囲気を体感するのがおすすめです。


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